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Ancient Sevensとは何なのか──
 ひと言でいえば、それは擬人化二次創作である。
Ancient Sevensが、である。

 株式会社カプコンの、いまや代表作といってもいい大ヒットゲーム『モンスターハンター』シリーズ。
 Ancient Sevensは、そこに登場するモンスターたちを擬人化し、密林でも雪山でも砂漠でもない、架空の現代社会のコンクリートジャングルに生きる彼らの姿を描いた物語である。

 主人公は、『MH2G』に登場した古龍種たち──ミラルーツ、ヤマツカミ、テオ・テスカトル、ナナ・テスカトリ、オオナズチ、ラオシャンロン、クシャルダオラ、キリン。
 彼らが暮らす霧の街ネヴェリジェスタッドは、多くのマフィアや秘密組織、優象無象の悪人たちがうごめく犯罪都市である。イメージとしては、ギャングたちが血みどろの抗争を繰り広げていた頃のニューヨークに近い。
 彼らはこの街で、おのおのの特殊能力を隠し、ふだんはおだやかな生活を送っているが、ひとたびルーツからの指示があれば、闇にまぎれてターゲットを葬る冷徹な暗殺者となる。古龍たちのターゲットとなるのは、たいていは、弱い人間を食い物にして平然としている悪人であり、彼らもまた、何らかのモンスターの擬人化である。
 もともと『MH2G』の古龍種をメインに据えてスタートした企画ということもあり、ほかの擬人化キャラも『MH2G』のものが多かったのだが、最新のエピソードでは『MH3』からドボルベルクが登場。今後は『MHF』や『MH3G』のモンスターたちも、擬人化されて登場する予定である。

 先に述べたように、このAncient Sevensでは、擬人化された古龍種たちが、弱者をしいたげる悪人たちを──その多くはマフィアである──人知れず暗殺していく。
 ニューヨーク風の大都市にマフィア、腐敗した警察組織と、物語を構成する要素だけを見るとギャングものだが、主人公たちが法で裁けない悪を裁くというシチュエションからも判るように、しいて近いジャンルを挙げるとするなら、時代劇の『必殺』シリーズということになるだろう。
 物語の多くは短編であり、いずれも構図は単純明快。複雑なストーリーを追いかけるというより、お気に入りのキャラクターの活躍を──特に古龍種たちの圧倒的な強さを──楽しんでもらいたい。もちろん、個性豊かな敵役たち、脇役たちに感情移入していただくのも大いに結構。
 現在までに全4冊、12のエピソードを発表してきたが、物語はこれからもまだまだ続いて行く。
 そのひとつひとつの物語を読み進めるうちに、おのずとAncient Sevensという大きな物語世界の核心に近づいていくことになるだろう。

Ancient Sevens Publishing  モリヲカルヒト
オートモアイル



 この度、Ancient Sevensという素晴らしい作品に出会えたこと、そしてこのAncient Sevensをオーディオドラマとして形にする機会をいただき大変ありがたく思います。
 現在発行されている本には収録されていない、オーディオドラマ用に新たに書いていただいたエピソードを携え、Ancient Sevensファンの皆さまの前に胸を張ってお届けできるよう、スタッフ一同、全力で製作させていただいております。
 どうかAncient Sevensをよろしくお願いします。

音声劇団ばなわに!  玖伊奈

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