ナズチ
古龍種 霞龍
オオナズチ
オオナズチ
PROFILE■年齢/40 ■大切なもの/骨董品
■身長/163cm ■好きなもの/カワイコちゃんたち
■体重/70kg ■嫌いなもの/無粋な人間
■趣味/舞妓遊び ■得意なもの/カードマジック
ＣＶ/山原 水鶏
風流居士
パナマ帽を目深にかぶった猫背の男。キツいジョークが好きで、サングラスの下でつねに目をぎょろつかせている。しかし、皮肉っぽいその笑みの裏に、抜け目ない策士の顔を隠している。
決して美男子ではないが、今ひとつ風采の上がらない容貌とは裏腹に、かなりの洒落者で流行にも敏感。派手な色使いの服をうまくコーディネイトして着こなすあたりは、テオなどには真似のできない芸当といえる。よくいえば多芸で博識な趣味人なのだが、それゆえに飛び出しがちな皮肉と薀蓄が――彼の知人たちにしてみれば――ナズチの最大の欠点ともいえる。
クシャルと神父を除いて、メンバーにはその〝仕事〟をサポートする〝チルドレン〟がいるが、ナズチの〝チルドレン〟はその数がもっとも多く、そして、そのほとんどが舞妓と芸妓である。彼女たちはリトル・トキオの置屋『小笹屋』に籍を置き、あちこちの料亭の座敷に呼ばれて芸を披露する一方、そうした夜の街に飛び交う情報を細かく収集し、ナズチに伝えることをおもな任務としている。無論、彼女たちが籍を置く置屋はナズチのものだが、年嵩の〝チルドレン〟が「おかあさん」として仕切っており、ナズチの名前が表に出ることはない。
着流し姿に襷をかけて板場に立ち、みずから包丁を振るって料理を作ることもあるナズチだが、同時にかなりの食通であり、酒と葉巻にうるさく、オリエンタルな骨董品のコレクターでもある。そんなナズチがただの移り気と呼ばれずにすんでいるのは、そうした多様な趣味のことごとくが玄人の域に達しているからである。
その姿、捉えることあたわず
ナズチの持つ特殊能力は透明化である。人間の目だけでなく、監視カメラ、各種センサーといった機械的な〝目〟すらあざむき、おのれの存在を周囲から消し去ることが可能なのである。キリンやクシャルのような、離れた敵を攻撃する飛び道具的な特技は持たないが、ナイフ一本、あるいはデリンジャーの一丁もあれば、ほとんどのターゲットは、ナズチの接近にすら気づくことなく一撃で絶命させられることになるだろう。
もっとも、たとえ何ひとつ武器を持っていなかったとしても、ナズチの戦闘力は非常に高いレベルにある。ナズチいわく、「日本伝来のコブドー」なる格闘技をマスターしているからである。
また、その特殊能力を活用し、大胆不敵な怪盗めいた活躍を見せることもある。
チルドレン
呉竹
PROFILE■年齢/28 ■大切なもの/具合わせ
■身長/159cm ■好きなもの/猫
■体重/55kg ■嫌いなもの/犬
■趣味/俳句 ■得意なもの/囲碁
ＣＶ/未定
ナズチを助ける〝チルドレン〟のひとり。『小笹屋』では「おかあさん」と呼ばれ、そこに籍を置く一〇名ほどの舞妓や芸妓たちを束ねている。また、現在の〝チルドレン〟たちの中では最年長。
ナズチの〝チルドレン〟になることを選んだ少女たちに、舞妓としての技術を仕込むのも呉竹の役割である。それだけに芸達者で、特に琴や琵琶、三味線といった日本の古典楽器の腕前はナズチも一目置くほど。また、囲碁や将棋のたしなみもあり、しばしばナズチやラオのチェスの相手を務めることもある。
ただし、針仕事や料理などはまったくできない。